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『七つのふしぎの終わるとき』レビュー
タイトル:七つのふしぎの終わるとき
ブランド:etude
評価:79点
※評価についてはコチラをご参照下さい。
正直もう少し後に回す予定でしたが、評価を見ると結構良さそうだったので思い切ってプレイしてみました。ちなみに今作が初etudeになります。先日コンプ致しましたので、レビューを書いていこうと思います。
■前置き
独自の世界観と演出が光る作品
七不思議という所謂怪談ホラーの代名詞を題材にファンタジックに再構成した今作ですが、その世界観や設定が独自で大変美しかったです。
同時にUIやBGM・演出等が作品の雰囲気とマッチしており、幻想的で引き込まれてしまいました。雰囲気ゲーと言われればそれまでですが、シナリオ面も結構しっかりと作りこんでありますので、私としてはとても楽しめた作品です。
作りこんであるとは言っても細部が甘く、ここまで雰囲気作りに力を入れたのであればもう一ふん張りして欲しくはありました。最も気になる点としてはやはり全体的なボリューム不足でしょう。伏線もろもろの回収は出来ておりますので中途半端と言うことは無いのですが、個別に入って以後かなりハイテンポで物語が展開していく為、唐突だったり感情移入できなかったりとその点は残念でした。
ヒロインに関しては結構我が強い女の子達が多く多少は面食らう可能性もありますが、総じて悪くは無かったかなと。声優が豪華ですので、それだけでも楽しめるかもしれません。しかし氷子を攻略できなかったのはとても不満です。
また、今までエロゲをプレイしていてこういった感情は初めてだったのですが、今作ではBBAでぶひれます。ロリBBAじゃなくてリアルBBAです。ぶっちゃけ女の子に皺つけただけのレベルではありますが、二大BBA両者ともに意外と可愛いです。今作は何ゲーかと問われればBBAゲーと返答しますね。
①シナリオ・テキスト ≪75点≫
学園に纏わる七不思議と、時を操ることの出来る時計の物語です。時計の力で封印されていた七穂を元の時代へと返す為に、七不思議の謎の解明と同時に七つの時計を集める、というお話ですね。
選択肢も目当てのヒロインを選んでいくだけですので、まず迷うことは無いかと思います。一応全ルートクリア後に初めからプレイをすると選択肢が増えていますので、迷うと言えばそこくらいです。
シナリオ総評としては前置きに記載した通り、世界観がとても美しく作品に引き込まれはしますが、いかんせんボリュームが不足がちです。
設定をしっかりと生かしきれており、テンポ良く物語が進む為、中だるみ等は全く感じないのですが、もう1時間ほど個別の長さを伸ばしても良かったかなと。新しい展開だったりイベントを増やすのではなく、ヒロインとの馴れ初めだったりイチャイチャだったりをもう少しゆっくりと描いてくれていたら、感情移入もしっかりと出来、作品全体のレベルも上がったことでしょう。
個別が短い反面、共通はそれなりの長さを誇っており、物語の導入から解説までをしっかりと書ききってくれています。故に多少難解な設定だったとしても、すんなりと理解することができました。共通と同じ密度とは言わないまでも、個別にも頑張って欲しかったです。
さて、各個別の評価としてはどのルートも伏線を多少残しつつも綺麗な形で結末を迎えております。多少ご都合主義な展開もございますが、わざわざこの作品でビターENDを作っても仕方が無いかな、といったところです。
そしてそのわずかに残した伏線をしっかりとTRUEルートで回収してくれたのは評価に値しますね。多少展開が強引であったり、先が読めたりもしますが、作品全体の質を落すことなく結末を描いてくれたのは良かったです。まあ最後全部BBAが持ってったのは何ともいえなかったですけれども。
②キャラクタ・声優 ≪78点≫
順位:七穂>(氷子)>エリス>(リドリィきゅん)>(会長)>ふみ>深咲>(グエン)
・時任七穂 CV:浅野ゆず ≪90点≫
長い間時の止まった空間に閉じ込められていた女の子です。生まれが昭和初期なので、かなり懐古的です。
結構我が強く、主人公は結構振り回され気味ですね。嫁にするならかなり良いヒロインだと思います。
要所で強い物言いをする為、踏まれたいヒロイン筆頭と言えるでしょう。彼女に養ってもらいながら自堕落生活を送りたいです。
昭和の生まれなだけに、昔と今とのギャップに驚きつつも何だかんだしっかりと生活できている子です。彼女に「情けない…」って1時間くらいぶっ続けで言われたいです、はい。
個別に関しては個人的に最も良かったですかね。元々主人公は彼女を元の時代に戻す為に行動するので、他ルートだと若干違和感がありますので。多少後半の展開が唐突な印象を受けましたが、総じて綺麗に纏まっており、個人的にはTRUEよりも好みかなと。
奥ゆかしい…?
人生で一度は言われてみたい言葉
ドレスもそれなりに似合っています
かわいい
こんな出迎え方されたい
・遠近深咲 CV:木村あやか ≪70点≫
とても面倒見の良い学園長の娘です。加えて学園長代理という役職を任されている、結構パーフェクトな子だったり。
あとオタの気も強いみたいで、時折そういう発言が目立ちます。まあそういうところが可愛いのですけれども。
初見では声以外イマイチかなぁとも思いましたが、見た目と行動とのギャップがあったりと、個人的には悪くなかったです。
こと主人公に対してだけは結構空回りしたり口うるさいところもありはしましたが、主人公に最も近い位置にいるにも関わらず、一歩引いて接しているところを考えるとやっぱり可愛い方だなぁと。
個別は七不思議や時計から最も遠い位置にいる為、他ルートよりもそういった展開は少なめですかね。どちらかというと彼女とのすれ違いがメインとして描かれています。故にちょっぴりビターで終わっていたのも悪くはないと思います。一つくらいはそういうの欲しいですから。
モロ宣伝
確かに厨ニ病っぽい
告白は大胆でしたが、嫌いではないです
かわいめ
・止山ふみ CV:真中海 ≪75点≫
我らが風音様です。部員が一人だけの新聞部部長をやっています。かなり活発でうるさい子です。
特ダネの為なら何でもやらかそうとするが、本人は新聞部を押し付けられた形なので、好ましく思っていないようです。
かなり目立つタイプのヒロインですので、名前はすぐに覚えられました。少々自分勝手な部分も持ち合わせていますが、それを含めて彼女の魅力と言えるでしょう。
ヒロインの性質上、七不思議ネタが多いかなと思いましたが、その通り彼女との交流よりそちらの方がメインでしたね。結末もかなり主人公が無茶をした形でしたので、結構驚きました。ただまあ会長との論戦はもう少しふみが頑張って暮れても良かったかなと。終始言いくるめられるだけでしたので。
知ってた
ウェイトレス姿は可愛い
部屋は思ったよりメルヘンチック
初詣
最後は七不思議で〆る、というのは良かったです
・古宮エリス CV:夏野こおり ≪80点≫
我らがこおりさんです。金髪ロリ担当というのはわりかし珍しいかなと。白玉あんみつが好きな子です。
終始無口で何を考えているか分かりにくいミステリアスな子ではありますが、反面感情を露わにして喜ぶ表情等はとても可愛らしいです。
初見の声で既に気づいた方もいるかもしれませんが、まっしろ死神その人で、七穂のお付をやっていた子です。
彼女の行動原理は全て七穂の為、というのも良い主従関係なのかなと。どちらかというと友人同士がという表現がぴったりですが。
個別シナリオに関しては、まあある程度予想してはいましたが、主人公か七穂のどちらを取るかの狭間に立たされる形ですね。
最終的には七穂もエリスもこちらに留まるという選択肢ではありましたが、個人的には最もビターで終わらせて欲しかったシナリオですね。ふみルートラストのような、過去からのメッセージという形で締めくくった方が綺麗に終わったかもしれません。
出会いは衝撃的でした
英語は全然駄目です
白玉あんみつ10杯>主人公
かっこいいけどちょっと悲しいシーン
ぺんぺんぺんぎん
良く分かっていらっしゃる
さて、続いてサブキャラの紹介を。BBAとか混じってますがご容赦を。
まずは氷子。
なぜ攻略できないし
コレに尽きます。確かに七不思議や時計には絡んでいないヒロインではありますが、彼女は攻略するに値する可愛さを有していたので、とても勿体無いなぁと。
エリスルートの序盤でほんの少しだけ彼女とのいちゃいちゃが見れたのはとても嬉しいですが、同時にちょっと可愛そうだと思いました。あそこは選択肢なりなんなりで分岐させても良い展開だっただけに、なぜルートを作らなかったのかが疑問です。
これくらい気軽に話し合える女友達が欲しい
ここ選択肢下さい
続いてリドリィきゅん。男の娘です。とても愛らしい姿をしていますね。結構七不思議に深く関わっていたりします。
おっとりで若干内気という、男の娘にぴったりの性格をしています。ひそかに会長に想いを寄せていたりと、可愛い一面も。攻略したいかどうかと問われればしたいですけれども、作風を考えるとまず不可能でしょう。
むしろ男の娘だからかわいい
男の娘にもあの日はあるようです
女装可愛い
とてもえろい
続いてグエン。んあーさんです。褐色金髪というなんとも珍しい見た目をしています。
大の男嫌いではあるものの、目の仇にしているわけでもないので、それなりにちゃんと接してくれます。会長とは良いコンビですね。ただまあ個人的には全然好きではないですね。イベントはそれなりに豊富ではあるものの、言動やらなんやらがどうしても好きになれません。
タマヒュン
続いて会長。春道の姉やってます。完璧という文字をそのまま女性にしたようなお人です。攻守全く隙がありませんね。
結構話すと疲れるタイプなので、言うほど好みではありませんが、まあ踏まれたいヒロインとしては七穂と並んでツートップです。
完璧とは言いましたが、ツメは若干甘いかなと。まあ逆に終始完璧に立ち回られれば、太刀打ちはできないのですが。
リアルな数字
続いて七実。七穂が自身の時を止める際、代わりとして作った人形、所謂影武者です。実は学園長その人だったり。幼少期の彼女はそれはとてもとても可愛らしいですね。七穂と姉妹丼ないしは親子丼したいです。
七穂ルート冒頭でのイベントで気づいてはおりましたが、彼女の育った環境や背景等を考えるとああいう行動に出たのもまあ仕方がないのかなと。二丁拳銃は厨ニ過ぎて笑いがこみ上げてきましたけれども。
ここ笑った
空気が読める子
最後というかおまけで里瀬。主人公の祖母です。BBAです。ぶっちゃけ女の子に皺つけて声BBA気味にしただけですね。歳も考えずにかなりはっちゃけているお人です。初めてリアルBBAで可愛いと思いましたね、はい。
TRUEのラストで色々とかっさらっていく実は凄い人ではあります。まあちょっとやりすぎ感ありましたけどね。
歳を考えて発言してください
③CG・演出 ≪90点≫
CGの画力自体は言うほど高くありませんが、塗りがとても上手く作品全体の雰囲気が素晴らしいです。画面構成にとても力を入れており、タイトル画面やBGM鑑賞画面など、見ているだけで世界観の良さが伝わってきます。
その他UIや要所に入る演出もとても幻想的ですし、壁紙にしたいレベルの完成度を誇るアイキャッチ等、素直に「凄い」という言葉が出ました。雰囲気作りに関しての素晴らしさは起動してもらえればすぐに分かると思います。
ED曲もヒロイン毎に用意されており、どの曲も甲乙付け難いですね。
同時にBGMも耳に残るものが多く、サントラが欲しくなりました。予約特典や初回特典に付いていたらしいのですが、どこかにCD単品で売ってないものですかね。
④システム ≪85点≫
私が最も好きなエンジンを利用していますので、必然この点数で。乙りろのレビューだとこのシステムに90点をつけていますが、場面スキップやサスペンド機能が今作には無い上、演出を重視する余り若干ながら利便性が低下しているので-5点とさせていただきました。
なるべく今作の演出を最大限に楽しむために、PCスペックの許す限りは高設定にてプレイしていただきたいですね。
⑤えっちシーン ≪70点≫
シーン回想枠数
七穂 3枠
深咲 3枠
ふみ 3枠
エリス 3枠
以上となります。枠の格差はご覧の通りありません。シナリオ重視のエロゲにしては3枠というのは多いほうですね。ただしえっちできるのがメインヒロインだけだったのはちょびっと残念。
えっちシーンの内容も比較的良い方で、思ったより実用性はありそうです。コスプレえっちも数は少ないものの、しっかりと用意されています。ネコミミ体操服えっちは最高ですね。
ただやはり個別のボリューム不足も相まって、えっちシーンへ入るまでの展開がいささか唐突ではありますね。エリス以外は告白即エロでしたが、もう数日スパンをあけて欲しかったです。特にこういったタイプのエロゲだと、うまくシナリオとの釣り合いを考えないとどうしても違和感というものが出てきてしまいますからね。
■まとめ
シナリオの甘い部分が結構目立つものの、それを帳消しにするレベルの演出や雰囲気がこの上ない素晴らしさでした。
設定だけの中身スカスカというわけではなく、しっかりと世界観を反映し、伏線回収も行っておりますので、今作のシナリオ面の評価に関してはもう個人の好みと言うほかありませんね。
一風変わった世界観に浸りたい方や、メルヘンチックなお話がお好きな方には是非オススメしたい作品です。
さて、今作が初etudeとなりましたが、どうやら演出面や雰囲気を重視するブランドらしく、同ブランドの他作品にも興味を持ちましたね。とりあえずあすせかはそのうち回収したいなぁとは思います。ごく一部を除いて有名作品はあらかたやっているだけに、変なところで名の知れた作品をやっていないというのも何だかアレなので。
とりあえず今回はこの辺りで。ではまた、次回投下時に。
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