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『シークレットゲーム-KILLER QUEEN-DEPTH EDITION』レビュー
タイトル:シークレットゲーム-KILLER QUEEN-DEPTH EDITION
ブランド:FLAT
評価:68点
※評価についてはコチラをご参照下さい。
シークレットゲームシリーズの1作目に当たり、今作は同人版であるキラークイーンのリメイク作品となります。
先ほど攻略完了致しましたので、早速ではありますがレビューを書きたいと思います。
※この記事にはネタバレがございますので、ご注意下さい。
■前置き
北都南の演じるロリキャラは至高の存在
EP4でようやくお目見えとなる優希ちゃんですが、大変可愛らしく守ってあげたくなるような女の子でした。
あの声でお兄ちゃんと呼ばれると誰でも一撃でノックアウトされるのではないでしょうか。
もちろん他キャラクタも個性豊かな人物が揃っており、この閉鎖的な空間においてどのような行動を起こすのかが
楽しみで仕方がありませんでしたね。
しかしながら同人版とは大きく展開が異なっており、正直EP4に関しては求めていた展開とはかけ離れておりました。
なによりも優希ちゃんがヒロインから降格という、彼女の為にプレイしてきた私にとっては大変不満の残る終わり方となってしまいました。シナリオの大幅改善や追加などは大変嬉しかったのですが、最終的に持っていく方向性を間違ったのかな、という印象ですね。
①シナリオ・テキスト ≪75点≫
※あらすじに関しては公式サイトをご覧下さい。
謎の組織に誘拐された主人公達13人が、自身の生存を賭けて殺し合いをする、といったお話です。まあバトルロワイヤルそのままの設定ですね。ジャンル的にはパニック系作品と言えるのでしょうか。
同人版では2本だったシナリオが、今作では4本と倍に追加されております。プレイ順序は決まっており、EP1から順番に選んで行くほぼ1本道の作品となります。
また各シナリオ同士の関連性は全くなく、完全なパラレルワールド同士のシナリオだと思ってもらって問題ございません。
また事細かなルールが設定されているのですが、気になる方は公式サイトをご覧下さい。
各シナリオの簡単な説明は下記の通りとなります。
・EP1
ヒロイン役は咲実で、実質序章のようなシナリオとなります。
謎については軽く触れてはいるのですが、それの解決までには至りません。また、全員のカードもこのエピソードだけでは把握することができませんし、エクストラゲームの発生もございません。
咲実を守りながらゲームを勝ち抜くといった最もオーソドックスなシナリオとなり、ある意味一番緊迫感のある物語と言えるかもしれませんね。
・EP2
ヒロイン役は麗佳です。ゲーム開始早々主人公のPDAが破壊されてしまうという一風変わった物語の始まり方をします。
またこのシナリオからエクストラゲームが登場します。物語序盤で麗佳と主人公が手錠で繋がれてしまうのですが、それを不利と見た黒幕側が二人に優遇措置、所謂エクストラゲームを持ちかけます。
手錠で繋がれた2人が48時間ずっと外さずに生存すれば、どちらか一方のPDAの解除条件で2つ首輪を外せる、といったものですね。同人版には無かった斬新なアイディアで、見ているこちらも大変面白いシナリオではありましたね。
・EP3
ヒロイン役は渚及びかりんです。このシナリオに限って選択肢が出現し、それによって渚ルートかかりんルートどちらかに分岐致します。2人分のシナリオのせいなのか、多少ボリュームが少ない印象を受けました。
渚ルートは主人公がこのゲームの黒幕であるカジノの存在に気づき、自身と渚の同時生還にかけるよう要求します。それの賭け金を渚の身請け金とする、という思い切った行動をします。個人的にはここの主人公が最もかっこよかったですね。シナリオ全体においても一番面白いお話だったと思います。
かりんルートに関してはまさかまさかの主人公死亡ENDという、大変鬱な終わり方で驚きました。
まあ1ルートくらいは主人公死亡というのもあっても良いとは思うのですが、少々かりんが可哀想かな、という印象を抱きました。
シナリオのみどころも終盤のみですので、もう一つといったところでしょうか。
・EP4
ヒロイン役は優希ちゃんだと思っていたら咲実でした。お前EP1でヒロイン張っただろってなりましたね。
今まで一度も姿を確認できなかった優希ちゃんが初登場します。またシナリオも全ての謎が解決するグランドルートとも呼べる展開で、中盤までは悪くはなかったです。
しかしながら終盤でイレギュラーである優希ちゃんを回収する為に兵隊がゲームに乱入する、と行った展開となり、参加者vs回収部隊というわけの分からない構図となってしまい、正直面白くなかったですね。このシナリオに関して言えば同人版の方が圧倒的に良かったですね。優希ちゃんとのえっちシーンも無く、なぜか咲実が割り込んだ形となり、ある意味NTRゲーにしか見えなかったです。
また、バトルロワイヤル形式にもかかわらず生存者が10名と異常に多いのも緊迫感が全くなく、兵隊さん達の無能っぷりが浮き出てるシナリオでしたね。
とまあラストシナリオであるEP4で失敗してしまったという、大変惜しい構成で残念でしたね。
同人版の優希ちゃんルートを主軸に多少変える程度で全然問題なかったのですが、どうしてここまで大幅に改編してしまったのか不明です。優希ちゃんの為にプレイしてきた私にとっては大変不満の残る終わり方となってしまいました。同人版の方が総じて評価が高い理由がよく分かりましたね。
しかしながらEP4以外のシナリオに関しては大変出来が良く、閉鎖的な緊迫感や各プレイヤーが壊れていく様子、別EPでのヒロインが死亡してしまった際の虚無感など、上手く描かれていたと思います。
また、全シナリオクリア後に開放される楽屋裏のようなおまけやNGボイス集は大変面白かったですね。
こういったネタ重視のおまけは個人的に大変好みではあります。
②キャラクタ・声優 ≪73点≫
順位:優希ちゃん>渚>(文香)>麗佳>かりん>咲実>(郷田)
・姫萩咲実 CV:遠藤沙哉 ≪55点≫
足手まといの若干内気な子です。EP1及びEP4でのヒロイン役です。見た目は好みではあるのですが、正直中身が苦手です。
主人公のカードがAですので、彼女が絡むシナリオはどういった方法で首輪を外すのかが楽しみで仕方がありませんでしたね。
EP2とEP3では序盤で殺されてしまう可哀想な子ではあります。EP1でヒロイン役をやっていましたので、EP2の衝撃度は計り知れないものがあるのではないでしょうか(私は同人版をプレイ済でしたので覚悟はできておりました)。
主人公のことをよく気にかけてくれる大変良い子ではあるのですが、いかんせんEP4での横槍具合が不快でした。あそこは優希ちゃんにヒロインを譲って欲しかったですね。
介抱シーンのこの表情は大変可愛らしいです。
ここの説得はかっこよろしい。
おまけシナリオでは黒い一面が。
・矢幡麗佳 CV:天神祭 ≪70点≫
勝気なツンデレちゃんです。見た目が某魔法少女っぽいのは気のせいです。EP2でのヒロイン役です。
EP1でのあの発狂具合から一転、彼女のシナリオでは大変良いデレっぷりを披露してくれました。
同人版では攻略できなかったキャラでしたので、彼女のシナリオが追加されたのは大変嬉しかったですね。
まあ個人的には発狂した黒麗佳もかなり好きではあるのですけれどもね。
良いツンデレ
この一枚絵若干ふとましい
・色条優希 CV:北都南 ≪90点≫
最高に可愛いロリッ子ですね。この物語のキーを握っている重要なキャラです。一応EP4でのヒロイン役です。
EP4以外ではほとんど姿を現すことなく、死んでしまう可哀想な子ですが、EP4でようやく立ち絵が披露されます。
主人公のことをお兄ちゃんと呼び、慕っている可愛らしい子です。
その実、カジノ側の責任者の娘だったりします。なので彼女のゲーム参戦はかなりイレギュラーな事態となっております。
その設定をうまく使ってくれると思ったのですが、もう一歩といったところでしょうね。
やはり彼女を攻略できなかったのは残念過ぎましたね。当然えっちシーンもなく、主人公と咲実の娘役のような立ち位置で、大変残念ではありました。まあ彼女を攻略したい方は同人版をプレイすることをオススメ致します。
可愛い
貞操観念は案外強いです
中々に黒かったりします。
・綺堂渚 CV:梨本悠里 ≪85点≫
終始のほほんとしたお姉さんです。案外歳は取っているようですね。EP3でのヒロイン役です。
どのシナリオにも多分に絡んできますので、大変見所のあるキャラクタと言えるでしょう。
その実、主人公達を誘拐した犯人サイドの人間で、このゲームのサブマスターを務めております。胸についているカメラでの撮影役を主としているようですね。
ですので本気を出した際の判断力や銃の使い方などは手塚や高山を凌ぐほどで、大変頼りがいのあるお姉さんです。
過去ゲームに参加した際に親友を殺してしまい、それ以来ずっとこのゲームに参加し続けているという中々に重い過去をお持ちの子です。この作品の設定が最も上手く生かせているキャラクタと言えるのではないでしょうか。
このウインクは強いです
永遠の18歳
やるときはやります
・北条かりん CV:紅月ことね ≪65点≫
明るくて活発な元気ッ子ですね。一応ロリ枠です。EP3でのヒロイン役です。
妹の治療費を稼ぐ為にゲームを勝ち抜こうとする健気な子で、妹の為なら何でも行おうとする強い意志を持っております。
EP2では発狂してしまいますが、その理由が理由なだけに、大変可哀想ではありましたね。
またEP3で攻略可能ではあるのですが、なぜか彼女のルートのみ主人公が死亡してしまうという残念なEDを迎えます。
主人公が死亡する直前のシーンはかなり見所がありますので、大変良かったのですが、もう少し彼女に救いを与えてあげても良かったのかなと思います。まあEP4で救われてはいますのでそこは良しと致しましょうか。
この表情で踏まれたい
正直妹→の方が可愛い
・陸島文香 CV:HARUKA
・郷田真弓 CV:里都 ※この二人のキャラクタはキャラクタ・声優の評価に含めません。
専用ルートが無いサブキャラクタ二人の説明を。
まずは文香です。
同人版ではたいした活躍もせず攻略もできずに終わってしまった彼女なので、リメイク版では攻略できるであろうと思っておりました。正直かりんを省いて文香を攻略できるようにするべきだと思いましたね。
まあ攻略はできませんが、EP4で大変活躍致します。その実、このゲームを根底から破壊する為のテロリストであり、カジノ側と相対するポジションの方です。同人版ではそういった設定が無かったので、今作で追加されたものでしょう。
当然銃火器の扱いに富んでおり、タイマン限定であれば一番強いのではないでしょうか。
しかしながら話が突発的であり、一応EP3辺りで伏線を張ってはいるのですが、かなり強引な方法だなと思いました。
もう少し丁寧に伏線を張り、何かしら暗躍している様子を上手く描いて欲しかったかなと思いました。
正直この設定を丸々無くして、ただの参加者として扱って欲しかったですかね。
次は郷田です。ニラ眼鏡のBBAなのでキャラとしてはどうでも良いです。
その実、このゲームを裏から全て操るゲームマスターと呼ばれるキャラクタです。
まあ同人版であれば全ての黒幕っぽい雰囲気を出しており、割とカリスマ性があったりもしたのですが、今作ではもっと上の存在が普通に出て来ますので、それに踊らされているだけのただのオバサン、と言ったイメージしかありませんでした。
ゲームマスターの割に生存できたのがEP2だけ、というのもヘタレ加速しているような気がします。
続いて男性キャラの説明を軽く。
まずは長沢から。典型的なゲーム脳のクソガキですね。殺人を犯すのを悪いとも何とも思っていない、正直かなりイカれたキャラと言えるでしょう。逆に言えばこの作品にマッチしたキャラともとれますね。
続いて手塚。彼は良い悪役と言えるでしょう。狡猾な頭脳を持っており、銃の腕前も素晴らしく、主人公に立ちふさがるライバルと言った感じで、見ていて大変好感の持てるキャラでした。男性キャラとしては最も良いキャラですね。
次は漆山。どのEPでも大体序盤に死んでしまうエロいおっさんです。見所も糞もないです。
次は葉月さん。良識のある優しいおじさんで、主人公の味方をしてくれます。
基本的にはぱっとしないキャラではあるのですが、時には命を張って主人公達を助けようとする大変勇敢なお方です。
手塚と真逆の位置にいるキャラクタと言えるでしょう。
最後は高山。元傭兵ですので、知識と経験が豊富です。場合によっては敵にも味方にも回る中立のようなキャラクタです。
敵に回ると厄介ですが、味方に回ると大変頼もしい主人公達の護衛役となってくれます。
彼の死に様はどれもかっこ良いものばかりですので、一見の価値があるでしょう。
③CG・演出 ≪70点≫
戦闘シーンなどの緊迫感などはうまく描かれており、演出面に関しては全く問題ないといえるでしょう。
またBGMは中々に良いものが揃っており、この作品の雰囲気にぴったり合っているのではないでしょうか。
また、シナリオ攻略後にタイトルが変わる演出は大変良かったですね。今までの苦労が報われる、大変良いタイトル画面だと思います。
また背景ですが、もう少し変化が欲しかったかなと。どの場面でも質素なコンクリートの壁というのは変化が少なく、見ているこちらは若干ながら飽きてしまいました。まあ閉鎖空間ではありますので、変化が少ないのは当然なのかもしれませんけれども。
④システム ≪65点≫
システムに関しても特に問題はないかなと。NScripterで製作されているようなので、過度なものは元々実装できませんね。
まあキャラによっては若干ボイスが小さい印象を受けましたね。特に咲実がかなり聞こえにくかったですね。
⑤えっちシーン ≪60点≫
シーン回想枠数
咲実 2枠
麗佳 1枠
渚 1枠
かりん 1枠
以上となります。まあ何が言いたいのかというと、優希ちゃんのえっちシーンはどこへいったのか、と言う点のみです。
正直えっちシーンに関してはとりあえずエロ回収目的のものが大半で、どちらかというとこの作品には不要だったりもするのですが、それにしては同人版にはあった優希ちゃんをばっさりと切ってしまうのはどうなのかなと。
まあえっちシーンのある無しではなく攻略できるか否かという点が重要だったりもするのですけれどもね。
文香のえっちシーンが無いのも不満ではありますね。彼女こそ設定を鑑みれば攻略するに足るキャラクタだとは思うのですが、シーン構成や攻略キャラに大変不満がありますね。
しかしながら麗佳や渚、かりん等同人版ではえっちシーンのなかったキャラクタがきちんと描かれている点に関しては評価できます。尺に関しても使う使わないは別として、十分あるのではないかなと。
まあかりんのえっちシーンに関してはかなり唐突で強引な印象を抱きはしましたけれども。
■まとめ
主人公がどのキャラクタと行動を共にするかによって大きく異なるシナリオ構成や、個性豊かなキャラクタ達との掛け合いや戦闘など、プレイしていて大変面白い作品でした。中だるみも少なく、1エピソードも数時間で終わるのですが、どのシナリオも内容が濃く、楽しませてもらいました。
同人版の方を先にプレイしていた私としては優希ちゃんが攻略できなかったのは大きな誤算ではありますが、おまけシナリオでごめんねと謝ってくれたのでそこは断腸の思いで良しとしましょうかね。
基本的にはバトルロワイヤルのオマージュそのままなのですが、こういったジャンルの作品は数が少なく、大変新鮮な気分でプレイすることが出来ました。一部でグロテスクな表現があり、作風も人を選ぶものかもしれませんが、パニック系のシナリオが好みの方には是非プレイしていただきたい作品ですね。
ではまた、次回投下時に。
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