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『乙女理論とその周辺-Ecole de Paris-』レビュー
タイトル:乙女理論とその周辺-Ecole de Paris-
ブランド:Navel
評価:81点
※評価についてはコチラをご参照下さい。
つり乙のFDというより続編となる作品ですね。つり乙BADENDからの展開という、中々に面白い試みです。
昨日攻略致しましたので、レビューを書いていこうと思います。
※この記事にはネタバレがありますので、ご注意下さい。
■前置き
個別の差はあるが、続編として素晴らしい出来
あのBADからどういう話へ繋げるか期待と不安の入り混じった今作ではありましたが、りそなちゃんルートに限って言えば、全ての問題を解決し、とても綺麗な形で纏まっておりましたので大変満足致しました。どちらかというとグランドルート的な印象を持ったルートでしたね。
その分新規ヒロイン二人の個別が見劣りしてしまったのは残念ですかね。メリルに関しては割と読ませる内容ではありましたが、エッテルートがかなり酷かったです。シナリオそのもの自体は面白かったのですが、エッテがりそなちゃんのついでのような扱いでエッテルートと呼べる内容では無かったのが一つの要因でしょうか。
そのエッテ一番の見せ場もメリルルートでお披露目という、サブヒロイン並の扱いだったので、彼女がどうしてメイン扱いされているのか未だに疑問です。
キャラ同士の掛け合いはつり乙同様のクオリティで安心しました。ヒロインが減った分多少見劣りするかなとも思ったのですが、サブやモブ達が結構いい感じに絡んでくれましたので、日常・シリアス共に安定した面白さでした。
今作のメインがコンクールと大蔵家という大きな二つのイベントから成り立っておりますので、多少シリアス寄りのお話が多くはありましたが、日常とのバランスは悪くなかったと思います。
①シナリオ・テキスト ≪85点≫
性別がバレ、桜小路家を追い出されてしまった朝日ちゃんもとい遊星ですが、りそなちゃん留学の為フィリア女学院パリ校へ編入します。要は舞台が日本からパリに変わっただけですね。
パリでの友人達やコンクール、それに連なる出来事を中心としたお話と、大蔵家の頭首問題を中心としたお話の二つから成り立っており、双方の出来事がほぼ同時に進行していく形です。
まありそなちゃんゲーでしたね。元々の目的がりそなちゃんを守る為ですので当然ではあるのですが、りそなちゃん以外のヒロインルートは正直パッとしないです。
メリルに関しては他ルートとは結構展開が違う上、このルートでしか明かされない事実もあったりとそれなりに面白くはあったのですが、エッテに関しては序盤と最後にちょっと出てきただけで、EDの流れるサブルートのようなものでした。
なぜエッテだけこういう扱いにしたのかよくわからなかったですね。設定上シナリオを作りにくいというわけでもなさそうですが、この辺りは結構残念といえるでしょう。
しかしながらその不出来を余裕で取り戻せるくらいにはりそなちゃんルートの出来が素晴らしく、中盤以降はずっとのめり込みっぱなしでした。
度々起こっていた事件の黒幕やコンクールでの優勝、衣遠兄様や大蔵家の確執、そしてルナ様達との再会及び和解等、全ての問題を一気に解決するルートでしたので、他ルートとは全く出来が違いました。
途中は大蔵家中心となってしまい、服飾が二の次となる可能性も危惧したのですが、その心配は全くいらなかったですね。顔芸の人はキャラとしては結構好きです。
今までいがみ合っていた衣遠兄様との和解後、三兄弟で協力するという形は見ていてとてもワクワクしました。デレまくる衣遠兄様ってやっぱ良いです。
個人的にはつり乙グランドルートとも呼べる展開で読了感はとても良いものでした。つり乙の冒頭から通して再プレイしたいと思えるシナリオでしたね。
エッテの扱いを考えると点数をどうしようか悩みましたが、かなり足を引っ張っているので85点を付けさせてもらいました。エッテがメリルと同程度のシナリオであったのならばもう5点は付いたかもしれません。
つまりエッテのせいです。
②キャラクタ・声優 ≪82点≫
順位:朝日ちゃん=りそなちゃん>メリル>エッテ
・小倉朝日
・大蔵遊星 CV:月乃和留都 ≪95点≫
説明不要の女装主人公です。CVを書いてはありますが、今作には声がありません。アペンドにはあるみたいです。とても残念でした。
メイドとしての可愛らしい一面ももちろんありますが、今作ではりそなちゃんを守るナイトとしてかっこいい姿を披露してくれます。
誰とでも分け隔てなく接する性格ですので、やはり掛け合いは彼女がいるだけてとても面白おかしいものになりますね。
ツッコミの切れや照れた時の表情等、つり乙と変わらない彼女で安心しました。りそなちゃんと一緒の時が最も彼女らしさが表に出てきていたかもしれませんが、スルガや衣遠兄様と接する時の彼女も良い感じです。
えっちシーンでは朝日ちゃんが攻められるシチュが多かったので、数は少ないものの個人的にはかなり嬉しかったです。
今作はシリアス成分が多めですので、つり乙とはまた違った彼女の一面も見れてとても満足しています。クリスマスイブのあのシーンが一番格好良かったですかね。
(「・ω・)「がおー
ここボイス付きで聴きたい
臀部
たくし上げ
・大蔵りそな CV:咲野かなで ≪95点≫
朝日ちゃんの腹違いの妹で、三兄弟の中で唯一正当に大蔵家の血筋を受け継いでいる子です。妹、かなりブラコンです。
引きこもりでぐーたらな性格をしてはいますが、デザインのセンスは衣遠兄様やルナ様が認めるレベルにまでなります。
朝日ちゃんにちょっといじられたりするだけで顔を真っ赤にする彼女はとても可愛らしいですね。基本的にはにくたらしい言動をしているが為に、そのギャップもあり、とても素晴らしいヒロインへと昇華しています。
正直序盤ではデザインへっぽこなのかなーとも思ったのですが、蓋を開ければセンス抜群で、妹も結構やるもんなんだなと思いました。
今作はりそなちゃんの為のお話ですので、必然彼女の扱いが最も優遇されています。常に朝日ちゃんを心配する姿や勇気を振り絞り衣遠兄様に意見するシーン等、見どころが多々ありとても満足しています。
前作までは朝日ちゃんにはやはりルナ様一択かなぁとも思ったのですが、今作を読了後はりそなちゃんでも全然いけるじゃないか、といった印象を抱きました。正直甲乙付けにくいです。
この位置だと裸に見える
下着ぺろぺろ
おひょひょひょ
ちゃい
仲睦まじい兄弟ってやっぱいいです
・メリル・リンチ CV:春野かがり ≪80点≫
久々のアグミオンです。幼少期は修道院でずっと服を作っていた経験の賜物なのか、ルナ様と同等クラスの天才だったりします。
終始ぽけーっとしていて若干疎い印象を抱きますが、明るくて良い子です。その実、大蔵家と血縁関係のある後継者候補の一人だったり。あとエクレアが好きです。
序盤こそルナ様の代わりに出した天才キャラなのかなとも思ったのですが、性格は正反対でとても人当たりの良い子ですので、見ていて悪い印象は抱きませんでした。
物事を積極的にとらえる性格が災いして、少々空回りしてしまう部分もありますが、それも彼女の魅力の一つかなぁと。
個別に関しては他ルートとは展開も結構違う上、彼女主体のシナリオでしたので結構面白かったですね。まあエッテとは違い大蔵家と深く絡ませることができたおかげだとは思いますが。
個人的にはもう少し彼女の天才っぷりを見せつけて欲しかったですね。ルナ様とメリルで服飾の勝負なんてものを見てみたいと思ったりします。
whaou
ごっくん
体育座りかわいい
貴重な修道院服
甘えてください
・ブリュエット・ニコレット・ブランケット CV:戸世高梨衣奈 ≪60点≫
今作はトヨタ・カリーナです。愛称はエッテです。メリルのご主人様やってます。一応女優目指してます。終始メリルのことばっかり考えています。
正直今作で最も不遇だった子なんじゃないかなと。性格や見た目自体は割と良い方だとは思います。
人に堂々と意見するその姿勢は中々にかっこよく、それが彼女の良い点でもあるでしょうか。短絡的に考える節も逆に良い味出してると思います。
結構我が強い性格なので、個別も割と面白くなるかなと思っていただけに、あの扱いだけは本当に残念ではありました。
彼女だけはどうしても大蔵家から多少距離のある立ち位置なだけに、ああいう結果になったのでしょうが、もう少し彼女の見どころを見せてくれても良かったかなと。
いくらでも面白く出来そうなはずなのですが、どうしてこうなった。
ここはかっこよかった
キマシ
可愛い
革命だあああああああああああああ
良いシーンだけどメリルルート
続いてサブヒロインの紹介を。
まずはディートリンデ。ドイツの人です。科学力は世界一ですが、服飾の才能自体は並です。後なぜかEDっぽいのも用意されています。
性格はドイツ軍人っぽく傲慢で我が強い印象を抱きますが、実際は結構可愛らしい一面もある女の子だったり。軍服姿はかなり好きです。
正直エッテとは言う程扱いの差がなかったりします。むしろHeilとかいう名言残している辺り、エッテより思い入れ強かったり。
続いてヴァレリア。愛称はヴァリーです。ロシアの人ですが、あんまりロシアっぽくないです。首輪で繋がれているMっ気ちゃんだったり。
普段はあまりフランス語が得意ではない為寡黙ではありますが、ロシア語だと結構明るい口調でしゃべります。
彼女とディートリンデの中々に美しい主従関係を見れただけで満足と言えるでしょうか。
続いて顔芸の人、ではなくてリリアヌスではなくてリリアナルでもなくてリリアーヌ様です。
正直序盤からこいつ臭いなと思ってはいましたが、その通りのクズでした。キャラとしてのインパクトは最も強かったですかね。
キチってる時の彼女はいい感じに暴走していますので、結構悪くなかったりします。まあ少々今作には釣り合わない程に強烈なキャラだったので、違和感は結構ありましたけどね。
地味に彼女が暴走してる時のBGM、格好良くて好きです。パンが無かったら死ねとかいうそんなタイトルのあれ。
これが
こうなります
最後は華花。源氏名はアケミらしいです。顔芸の人の付き人やってます。台詞の大半が下ネタで構成されています。
ちょっと下ネタ多すぎて苦手意識を持っていましたが、まあ命令されていたと考えれば同情の余地はあるでしょうか。
命令されていたとは言え許されないことをした彼女ではありましたが、衣遠兄様の容赦ない顔面膝蹴りを受けたので、良しとしましょう。
最終的には幸せになってくれてまあ良かったですかね。未来で顔芸の人と和解し、再び一緒に過ごしていることを祈るのみです。
続いて男性キャラの紹介を。
まずは我らが衣遠兄様です。文武両道でセンス抜群、カリスマ溢れるとてもカッコいいお人です。あの一件以来、とんかつが好きになったみたいです。
普段は屑だ雌犬だとこき下ろしている彼ではありますが、一旦和解しデレ始めるといい感じのお兄ちゃんやってくれます。彼が味方になってくれているだけでこれ以上無いくらいの安心感を得られます。
彼が実は大蔵家の血を全く受け継いでいないという事実はかなり衝撃的でした。それでも己の覇道を揺るがすことなく突き進んで行く姿は最高ですね。
朝日ちゃんとのえっちシーンが無かったのは大変残念と言えるでしょうか。もっと二人でイチャイチャして欲しかったですねー。いやまあ十分に良いもの見れたので満足してはおりますが。
デレたら強い
衣遠兄様にはこのセリフが一番ですね
続いて上の従兄弟ことスルガです。朝日ちゃんがパリで出会った最初の日本人ですね。しめじやらごぼうやら色々くれます。
親切心から朝日ちゃんと接していたので、敵対した後もどことなく憎めない人です。最終的にはどのルートでもそれなりに味方をしてくれはしますので。
彼と朝日ちゃんのえっちシーンも欲しかったですが、当然ですが無かったです。衣遠兄様以上のホモォっぷりを出しているだけに、とても勿体ないと思います。
最後は下の従兄弟ことアンソニー君です。愛称はト兄様です。かなりの楽天家で、無能ですが、根はとてもいい人ですね。
有能揃いの大蔵家の男性陣の中で、唯一バカっぷりを披露してくれる今作のギャグ要員とも呼べる人です。最後まで朝日ちゃんが遊星だと気づかなかったです。
彼が涙を流すシーンは結構好きだったりします。この人やっぱり無能すぎるわーと思いましたが、そこが逆に彼の良いところですね。
直球なのがト兄様の魅力
③CG・演出 ≪70点≫
CGはつり乙と同じレベルだと思ってもらって問題ありませんね。西又担当のキャラがとても少ないですが、違和感はかなり少なくなってきていると思います。
もちろん鈴平絵も前作以上のクオリティを引き出せていますね。
一枚絵も比較的多く、作風通りの雰囲気を出せていると思います。コンサート時の一枚絵はかなり好きですね。
過度な演出はありませんが、要所で邪魔にならない程度のエフェクトを挟んできます。テンポ良く進められますので、この点も問題は無いとは思います。
つり乙であったタイトル画面のうにうにが無くなったのはちょびっとだけ残念だったり。
総じて平均以上のクオリティを出せているCGと演出ではありますが、特別光るものがありませんのでこの点数に。
④システム ≪90点≫
この点は全く文句はありませんね。十分すぎる程の設定項目に加え、場面スキップやサスペンド機能等、ストレス無くプレイすることができます。
スペックに応じて簡単にエンジンを調整出来るのも地味に良い点だと思います。大体面倒な設定を開いてごそごそしないといけないものなので。
後このエンジンに欲しい機能といえばバックログからの場面ジャンプとえっちシーンでのUI簡略化くらいでしょうかね。
⑤えっちシーン ≪80点≫
シーン回想枠数
りそなちゃん 2枠
エッテ 2枠
メリル 2枠
以上となります。少ないですけれども、えっちシーンはついでなので2枠ずつで十分かなぁと。
そもそもえっちシーンではヒロインの反応を見るのではなく朝日ちゃんの反応を見るものですので、総じて朝日ちゃん受けっぽいシーンが多めだったのは結構嬉しかったですね。
つり乙ルナ様の時のようなあそこまで直接的なものはありませんでしたが、アナルほじほじやたくし上げ等、朝日ちゃんの魅力を最大限に引き出してくれています。
こういう時こそ声が欲しいと思いましたが、まあアペンド版つり乙をやれということですね分かります。
残念なのは衣遠兄様やスルガとのえっちシーンが無かったところでしょうか。夢オチでもネタでも何でも構わないので、欲しかったですね。
衣遠兄様に攻められる朝日ちゃんを見たいだけなんですよね、ほんと。
■まとめ
どの項目も総じて高得点をたたき出している通り、続編としてはかなり良い出来だったと思います。
FD・続編モノの中では今年一番の作品でしたかね。それだけに所々で甘い部分が本当に残念と言えますね。
つり乙アペンドに関してはまだプレイしておりません。恐らく先にアイルノーツをプレイすることになると思います。
その後でアペンドを進める予定ですが、感想は軽いもの程度に留めようとは思います。まあ出来次第でしっかりと書く可能性もありますが。
とりあえず今回はこの辺りで。ではまた、次回投下時に。
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