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『グリザイアの楽園』レビュー
タイトル:グリザイアの楽園
ブランド:フロントウイング
評価:76点
※評価についてはコチラをご参照下さい。
待ちに待ったグリザイア三部作の最終作ですね。
昨日コンプリート致しましたので、早速レビューを書いていきます。
※この記事にはネタバレがございますので、ご注意下さい。
■前置き
不満は残るものの、最終作として満足した作品
一言で今作を表すとこんな感じでしょうか。一部の設定やシナリオに不満はあるものの、落としドコロとしては妥当だと思います。
苦節二年、待ち望んだ一姫中心のお話で、えっちシーンもございましたのでその点は満足しております。これで後10年は闘えます。
下手にシナリオを追加すると蛇足になってしまいますので、私はこれくらいで十分かなぁと。欲しい部分はきっちりと描いてくれましたので。確かに値段とボリュームのみを天秤にかけると見合ってないのかもしれませんけれども。
またギャグシーンが秀逸で、三作中では一番面白かったですね。最終作なのでシリアス中心だと思っていたので、これは嬉しい誤算でした。ちるちるの扱いが酷すぎるとは思っておりましたが、これが伏線になるとは……。
三作に渡り続いたグリザイアシリーズもこれで見納めともなると、感慨深くなりますね。まあCS移植やアニメ、ソシャゲー展開など、まだまだ広がる余地はございますが。アニメは見るとしてソシャゲーはどうするか……ってところですね。一姫の立体抱き枕15kは高いです。でも買うでしょうけど。
①シナリオ・テキスト ≪70点≫
※あらすじに関しては公式サイトをご覧下さい。
ヒース・オスロの来日をきっかけに、今までの登場人物全てを巻き込んだ壮大なお話に発展する、グリザイアシリーズの最終作です。今作で全ての伏線が明らかとなり、長年の因縁に決着が着きます。
前作迷宮と同じく、シナリオ選択形式ではありますが、初回は今作のメインシナリオである『ブランエールの種』しか選択できません。それをクリアすることで他のシナリオが開放されるという形式ですね。
では各シナリオの感想を。
・ブランエールの種
今作のメインシナリオですね。オスロとの確執やタナトス・システムの謎が明らかになります。
燃えやギャグシーンが上手く、多少ご都合主義な展開もございましたが、大変良い形で纏まっているお話でした。
雄二奪還シーンはかなりワクワクさせてもらいましたし、タナトスのお使いイベントはギャグが秀逸で、笑わずにはいられませんでした。一姫とちるちるは結構良いコンビだと思います。
今までほとんど出てこなかった一姫中心のお話ですので、それを取り戻すかのごとく一姫のイベントが多かったのは嬉しかったです。彼女の為にプレイしてきましたので、私としては大満足でした。まあ一部CGに不満があるのですが、それはアフターの感想で記載します。
一姫以外のキャラも各々見所があり、それぞれがしっかりと役割を演じてくれました。所謂死にキャラというのがいないというのは素晴らしいと思います。
新生美浜学園誕生後の展開が少々駆け足気味ではありますかね。雄二はすぐにオスロの元へと行ってしまったのですが、もう少し一姫との交流を描いてくれても良かったかなと。これくらいあっさりしてる方がらしいと言えばらしいのですが。
タルタロス島潜入後も雄二無双過ぎる上、あれだけ引っ張ったオスロもあっさりとやられてしまい、多少物足りない印象を受けました。ユウジとの戦闘シーンは熱かったのですが、雄二のコピーという設定も大して生かせていない、ちょっと強いだけのキャラ止まりでしたかね。挿入歌は良かったです。
無双といえば雄二奪還シーンもそう見えなくもないのですが、こちらは大して違和感を感じませんでしたね。まあ複数人+タナトス・システムに加え、ヤブイヌ部隊の援護と考えれば妥当でしょう。
不満が無いとは言えませんが、大体想定通りのお話でしたので、大変満足いく最終作でした。
・楽園アフター
ブランエールの種のその後を描いたシナリオ、もといただのエロラッシュです。
まあ全ての問題は既に解決済みで新たなイベントも発生のしようがないので、これはこれで良いかなと。
まさかのちるちる妊娠ENDという、本編での扱いの酷さのギャップなのか、アフターでは1人勝ちしてしまいます。正直ちるちる自体は大して好みでのないので、結構違和感のある終わり方でした。あれだけスタッフから推されていたにも関わらず、またもや敗北を喫してしまったよし子の心情を考えると笑いそうになります。
とまあ妊娠部分にのみ焦点が行くアフターではあるのですが、正直ハーレム設定自体が不要だったのではないかと思います。テキストを読む限り、果実や各アフター全てを地続きで通過しているようなのですが、どうしても設定に無理があるかなと。そもそも果実の各ENDに矛盾が発生してしまいますし、好きな男が他の女と寝ても許容できる人間が多すぎます。
大前提としてシナリオゲーにおいてハーレム設定を盛り込むと、相当シナリオと密接に関係していない限り違和感しか残りません。まあ藤崎はハーレム好きなんでしたっけ、言うほど数やってないので分からないですが。
単純に誰ともえっちをせずに5人を救ったという設定にしておけば、楽園アフターで各人のENDに選択肢で分岐、と言う形を取れたと思います。最悪えっち済みだとしても選択肢はあっても良かったかなぁと。とりあえず雄二はクズ主人公の烙印を押されますね、間違いなく。
さて本編の項目で記載した一姫CGの不満について。それは義手です。あれオモチャだったんですね。よくよく考えたら果実マキナENDの雄二の義手、普通の形でしたね。オモチャの割にコアとして眠っている間も引っ付いてますよね。だったら何のためにつけたのか。
一姫の一枚絵の大半にオモチャが映りこんでしまい、シリアスシーンなのに若干シュールです。必要不可欠なものであれば仕方が無いのですが、そうでないので勿体無いです。つまりあのオモチャいらない、それだけです。まあそれも一姫のお遊びと考えれば許容できるんですけれども。
この点は本編の不満点に入るのですが、この設定が明らかとなるのがアフターですのでとりあえずこちらに。
不満ばかり目立つアフターですが、三部作の〆としては大変綺麗で、十二分に素晴らしい終わり方ですね。ただもう少し良い形になったのではないかな、とは思います。
・Prolgue De La GRISAIA
通称プロローグ。OPがよし子推しのアレです。雄二が学園にやってくるまでの展開を描いたお話となり、このシナリオを読むと自然に果実を再プレイしたくなります。生徒達の馴れ初めやマキナのギャップなど、見所は大いにあるのですが、終盤の山場に関してはとりあえずとってつけたような印象しかなかったです。ゴミ拾い前後の展開はばっさりと切った方が良かったのではないかなと。
とはいっても綺麗に纏まっておりますので、このシナリオを最後に持ってくるのが良いかと思われます。そして果実へ……。
・デイブ教授の抜きまくりChannel
迷宮からお馴染みの、エロシーン集ですね。まあ一部強引であったり、実際にあったことなのか判別が付きにくいシーンもございますが、これで登場した女性キャラほぼ全てのえっちシーンが網羅されたのではないでしょうか。
アナウンスのテキスト差分が地味に多く、シナリオ進行度を埋めるのが結構手間でしたね。30パターンくらいあった気がします。
各シナリオの感想はこんなところですね。80点に乗せるかかなり悩みはしたのですが、名作かと言われたら微妙ですね。なので良作止まりの75点をつけさせて貰いました。一姫ブーストで無理矢理乗っけても良かったのですが、それはキャラの項目だと思うので。
②キャラクタ・声優 ≪81点≫
順位:一姫>天音>さっちん>よし子>マキナ>ちるちる
・風見一姫 CV:青山ゆかり ≪100点≫
生涯のお嫁さんです。唯一100点を付けるであろうキャラでしょう。そりゃ義手に不満云々書きましたが、そもそもの加点で100点を越えるほどに完全無欠なので不満など帳消しです。
タナトス・システムそのもので、グリザイアシリーズのキーを握るキャラと言っても過言ではないです。
序盤はタナトスフォンで生徒達に助言を与える立場でしたが、ノリが良いというのでしょうか、結構お茶目な一面が見れて最高でしたね。普段とのギャップも相まって更に魅力が増しました。
また助言自体も的確で頼りになり、生徒達を導いた一番の功労者なのかもしれませんね。
タナトス・システムと分離し、皆と再会してからも見所はたくさんありますね。天音や雄二の再会シーンはもう少し長く描いて欲しかったとは思いますが、これくらいあっさりしてる方が彼女らしいでしょう。
一姫のキャラ説明の複数仮想人格という説明は伏線だったのですね。まあ彼女の性格を指しているのか、タナトス・システムそのもののことを指しているのかは曖昧ではあるのですが。
アフターでは念願のえっちシーンがあり、長年の夢がようやく叶いました。翻弄される一姫というのも大変可愛らしくて最高でした。彼女を選んで欲しかったというのが本音ではあるのですが、立ち位置や展開を考えれば選ばない方が良いのでしょうね。
ちるちるの子供に「いちる」という名前をつけたセンスだけは親譲りであまり良くないですかね。まあ一姫という名前は大好きですけれども。
気になった点に、名前欄がずっとタナトスだったのは地味に残念かなと。せめて正体が明らかとなってからは一姫と表記して欲しかったです。まあ既に一姫だった頃の彼女は死亡しているので、間違ってはいないのですが。
白衣姿最高!
登場シーンはかっこいいです
姉の前では雄二もただの弟ですね
何をしたのかが気になる
SD絵の可愛さ
雄朗は笑っちゃいます
・榊由美子 CV:一色ヒカル ≪73点≫
よし子です。ジュビコです。公式のステマが毎回凄いのに、毎回敗北する残念な子です。ガハラさんの印象はほぼなくなってしまいました。
今作は終始皆のまとめ役のような立ち位置で、一姫から受けた指示を的確に飛ばす役割でしたね。つまりボッチです。彼女の性格を考えると最もベストな役割だったのかなと思います。なんだかんだで頼りになる人です。
アフターシナリオでは主人公と一緒に釣りをするなど、正妻っぷりを頑張って見せ付けていましたが、ちるちるに完全敗北。永遠の二番手となってしまいましたね。m9
プロローグでは彼女の心情の変化や、モノの考え方が大変上手く表現されており、果実序盤の印象が払拭されてしまいましたね。これを踏まえて果実をプレイすると、また違った印象を抱きそうですね。
恒例の画像
このシーンのよし子は悪くないです
・周防天音 CV:雪見そら ≪93点≫
ビッチです。車の運転はピカイチです。一姫視点だと雄二の彼女に最も相応しいらしいです。私も一姫を除けば一番相性がいいとは思います。
何といっても雄二奪還シーンの神業とも言えるヨンバーの運転技術でしょう。先の展開が気になるワクワクしたシーンで、大変面白かったですね。とりあえず軽トラが最強なのは分かりました。
やはり一姫とのコンビは板についていますね。普段は皆を纏めたり、無茶をしたりと何かと目立つ彼女ですが、一姫の前ではそれも成りを潜め……といった感じですね。一姫と再会した際の涙は素晴らしいです。まあいきなり抱きついたりするものだと思っていただけに、結構以外な反応で逆に良かったですかね。
プロローグでは自慢のコミュ力の高さが功を奏して、マキナとの確執を解決してしまいます。彼女は将来間違い無く良い母親になりますね。料理が出来る女の子は最高です。
大好きです!!
名シーンですね
・松島みちる CV:羽仁麗 ≪65点≫
ちるちるです。ゲロを撒き散らすヒロインです。本編の扱いは酷いものでしたが、アフターでは勝利を掴み取ります。
正直本編の扱いはさすがに酷すぎると思いました。ゲロは撒き散らす、よく車から落ちる、等、皆の足ばかり引っ張って、活躍らしい活躍は無いんじゃないかなと。基本的に一姫の指示に従っていただけですので。
まあコミュ力に関しては天音以上のポテンシャルを秘めておりますが、いかんせん言動が頭おかしいので空回りしていますね。
本編の扱いが酷い反動なのでしょう、アフターでは雄二の子供をいち早く孕み、他キャラとの問題を置き去りにして無理矢理勝利を掴み取ります。というか他が近藤さん装着してたのが意外ですね。
このENDは賛否両論あるでしょうが、こと終わり方として見れば一番の解決方法だなと。そもそも雄二がヘタレているせいでこういう結果を招いたわけで、それを無理矢理にでも一つの区切りとして解決に導いた彼女の功績は計り知れません。……功績じゃなくて単に彼女の不注意っていうツッコミは無しの方向で。
プロローグでも普段と変わらずアホな言動が目立ちますね。普段とのギャップが無く、安定しているのは見ていて安心しますね。一週間の大遅刻には笑わせてもらいました。
さっちんの異変にいち早く気づき、とりあえずの解決へと導いたのは実は彼女だったりします。普段おちゃらけてはいますが、こういった細かいところに気づく子だったりしますね。
ここは笑わせてもらいました
ゲロヒロイン
安定の馬鹿
ここ一応伏線でしたね
・入巣蒔菜 CV:民安ともえ ≪70点≫
ちるちる以上にうるさい子です。狙撃の名手ですね。さっちんとは大の仲良しです。マーグロマーン!
やはり見所は雄二奪還シーンの狙撃シーンでしょう。実戦経験は初めてにも関わらず、的確に車体を打ち抜くその正確さは雄二以上の素質を有していそうですね。直前のマグロマン粉砕には爆笑しました。
ピンクの銃ってかなり目立つので、目立っちゃいけない狙撃手には致命的なんじゃないかなとか思ったりします。まあマキナに似合ってると言えば似合ってはいるのですけれども。
プロローグでは普段とは全然違い、かなりコミュ症のおとなしいマキナを披露してくれました。皆と打ち解けるまではこんなに臆病だったんだなと、そのギャップにびっくりしてしまいましたね。
まあそれも解決してからはいつもの言動に戻ってしまいました。やはりマキナは毒舌キャラでないとしっくりきませんね。
シャーック!
ホテルマンもタジタジ
日焼けマキナはぶっちゃけ可愛い
・小嶺幸 CV:岡村美佳沙 ≪90点≫
メイドです。サメとマグロマンが好きみたいです。今作では釣りの魅力に気づいたようです。対白兵戦だと5人の中では一番優秀ですね。不意打ちではありますが、単騎でテロリストを壊滅させるほどの力を有しております。
彼女のギャグシーンは秀逸で、常識外れのボケやツッコミには笑わざるを得ません。この辺は果実からずっと変わらないさっちんの魅力と言えるでしょう。とりあえずコロスゾ♪は卑怯です。
プロローグではちるちるのことをみちる様と呼び始めたきっかけや、ちるちるの言葉を優先的に聞き入れる理由が明らかとなりましたね。まあ果実のさっちんは久々に見たので懐かしくはありますが、こうなる原因を知ってしまっているだけに何とも言えないですね。
爆弾解体もできるメイド
ウヒッ
このさっちんの可愛さは異常
出会い頭にこの発言
③CG・演出 ≪75点≫
戦闘時のエフェクトや要所々々に入る3Dの演出が中々に光ります。特に後者の方はかなり力を入れて表現されており、状況がかなり伝わりやすかったです。特に銃弾の軌跡を描いた演出や、船が海から浮き上がる演出が良かったですね。
CGやBGM、曲に関しても変わらないクオリティで、作風にマッチしております。
しかし仕様なのかバグなのか不明ですが、エフェクトが入ると処理が重くなる傾向があります。文字表示が若干カクつく程度ではあるのですが、結構気になります。
体験版での蕎麦屋のシーンが非常に重かったところは改善されていたのですが、今度は楽園アフターの一部で同じような状況になりました。スペックの問題かとも思ったのですが、限定的すぎるので、何とも言えません。
果実や迷宮ではこういった症状がなかったように記憶しておりますので、恐らく何かしらのバグでしょう。
④システム ≪75点≫
迷宮のUIとほぼ同じですね。標準的な機能に加え、シナリオの進行状況が確認できたり、システムボイスが変更できたりと何かと便利です。スキップが若干遅い気がしますが、そもそも使うところはほとんどありません。
気になった点としてはデフォルトのSEの音量が大きめなのと、右クリックでメッセージウインドウを消せないところくらいでしょうか。前者に関しては調整すればいいだけなので、問題はありませんね。
⑤えっちシーン ≪80点≫
よし子 1枠
ちるちる 1枠
マキナ&幸 1枠
天音 1枠
一姫 1枠
ミリー 1枠
キアラ 1枠
ちづちづ 1枠
ギャレット 1枠
JB 1枠
雄二母 1枠
バスケ部員 2枠
以上となります。メインキャラ以外は全てデイブ教授で回収できます。迷宮とあわせるとほぼ全ての登場女性キャラをこれで網羅したことになり、スタッフの意気込みが感じられます。あいも変わらずえっちシーンはギャグ成分多めです。
点数に関しては一姫ブーストがかかっております。本来は70点くらいでしょうね。
苦節二年、暑い日も寒い日も耐えに耐え、ようやくお披露目となった一姫のえっちシーンがやはり一番です。まあ前戯程度であれば迷宮であったのですが、やはり本番が必要ですよね。
シーン自体も他とは若干趣が異なっており、背徳感というものがいい感じに伝わってきました。BGVはよく聞くとかなりえろっちいです。
ただメインの5人に関しては果実から数えると相当数の枠がありますので、もう一組くらい抱き合わせて空いた1枠を一姫に欲しかったですね。ハーレム設定ならそれも可能だったと思いますし、デイブにぶっこんでくれても良かったのですが。まあシーンがあっただけ十分なんですけれどもね。
■まとめ
CS版やアニメで多少の加筆なり別の展開があったとしても、原作はこれ以上付け足す必要がないくらいには綺麗に完結しており、最終作としては満足しております。
懸念であったEDも概ねハッピーエンドな形で終わっておりましたので安心しました。唯一続きが見たいと思うのは雄朗END後の展開くらいですかね。気になる程度なので加筆やらは不要ですが。
とりあえず果実、迷宮、楽園と一度通して再プレイしてみたいですね。PSP版も未だに未開封で置いてありますので、どこかのタイミングで回収したいのですが、時間や積みゲーの関係上中々タイミングがつかめないです。
グリザイアが好きな方には絶対にやって欲しい作品ですし、まだプレイしていない方は果実を手に取ってみてください。積んでいる人は早く再開しましょう。
今回はこの辺りで、ではまた次回投下時に。
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