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『Aster』レビュー

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タイトル:Aster
ブランド:Rusk(解散)
評価:76点
※評価についてはコチラをご参照下さい。
※ブランドが既に解散し公式サイトが消えている為、ブランドページ及び作品ページへのリンクはありません。

泣きゲーとして名高いAsterを今更ながらプレイ致しました。
長らく魔導巧殻をプレイしていましたので、久々のADVとなります。
※この記事にはネタバレがございますので、ご注意下さい。




■前置き
最高クラスのゆかりゲー
久々にゆかりメインの名作に出会えました。シナリオの構成に難はあるものの、沙耶と沙希に関するお話は大変良く作られており、後半は涙無しには語れません。
それ以外のシナリオも決して悪いわけではなく、物語を理解するのには必須ではあるのですが、話の流れを断ち切ってしまい、どうしても蛇足感が前に出てきてしまいます。

選択肢が無いのも作品のコンセプト通りで、『変えることのできない現実』を上手く表現できていると思います。今作において選択肢は全く不要ですね。

個人的には沙耶と沙希関連のみのお話とし、他シナリオを彼女達側からの視点で描いた方が構成的にも問題はなかったでしょうし、共感も更に得られたのではないかなと思います。

①シナリオ・テキスト ≪85点≫

とある出来事をきっかけに、それに関わった人物達それぞれのお話が描かれる、といったシナリオでしょうか。構成上一本道であり、複数主人公作品となります。

物語の序章、沙耶ルートのラストからいくつかのシナリオが解放され、一つの大きな出来事の別視点がそれぞれ楽しめます。プレイできるシナリオの順序はある程度自由に選べますが、基本的にはほぼ固定と言って差し支えないでしょう。

シナリオの総評としては多少ながら出来に差はあるものの、どのシナリオも読ませる内容でした。しかし構成だけはもう少しなんとかなったのではないかなと思います。
あの交通事故が起こり、続きが大変気になる展開にも関わらず、強引に話の流れを断ち切る形で別主人公のシナリオが挟まってしまいます。ですので純粋に別視点シナリオを楽しむことが出来ず、さっさと終わらせてあの続きを読みたい、といった印象が表に出てきてしまいます。

確かに主人公や視点が変わると出来事を多角的に見ることが出来るようになる為、世界観や理解度は広がるとは思います。しかしながら話の流れを断ち切ってまで別視点を描く必要性が今作にはあったのかなぁと。もっと話の流れを大事にした構成に出来たはずですし、どうせなら沙希側の視点として各出来事を描いた方がよほど良いお話になったのではないかなと思います。
まあそれだと沙耶と沙希以外の人物の掘り下げが出来ませんので、難しいところなのですけれども。

とまあ構成について不満たらたらに書いてはおりますが、個別に見てみると評価できる箇所の方が多いですね。
序章である沙耶ルートは、序盤こそ平凡なシナリオ展開で退屈ではありましたが、やはり交通事故シーンのインパクトは忘れられません。初見こそ某有名エロゲと酷似している印象を受けましたが、読了後は全く別物であると言わざるを得ないですね。

雛ルートは沙希ルートと遜色無いくらいに良いお話でしたし、他二人もそれには及ばずとも個人的には満足致しました。
Afterシナリオに関しても思ったよりボリュームがあり、各キャラクタの良さを更に前面へと押し出している形で大変楽しめました。
そしてこのゲームのラストを飾るAsterも大変良い読了感で、手放しにハッピーエンドとは呼べないものの、物語の締めくくりとしては素晴らしいお話でした。

正直沙希関連のシナリオに関して言えば95点くらいの点数を付けたいところなのですが、構成及び他ルートの出来等を考慮すれば-10点辺りが妥当なのかなと思います。

ちなみにテキストについてですが、パッチを当てましたので目立ったようなバグはございませんでした。しかしながら誤字が結構目立つ印象を受けました。というか最後と最期の誤字はこの作品においては一番やってはいけない誤字だと思います。変に勘ぐっちゃいました。

②キャラクタ・声優 ≪76点≫

順位:沙希>沙耶>(かなでちゃん)>(渚帆ちゃん)>雛>(小鳥さん)>はるな>美幸>(若菜)>(唯)
※他にも女性キャラクタは登場致しますが、過去作キャラクタなので割愛致します。

・柚月沙希 CV:青山ゆかり ≪97点≫

安定のゆかりです。双子の妹の方です。ツンデレ可愛いですね。
一番のメインヒロインであり、この作品は彼女の為の物語です。沙希ゲー万歳。

彼女のルートでは沙耶を亡くしたショックで立ち直れなくなった主人公を、更生させようと努力するお話ですね。彼女の説得シーンや葛藤シーン、心の内を打ち明けるシーン等、終盤の見どころが大変多く、涙無しにはプレイできませんでしたね。
多少ながら主人公の言動にむかついた部分もありはしますが、最終的には立ち直ってくれて良かったと言えるでしょう。
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Afterシナリオも大変素晴らしかったですね。本編ほどの感動は無かったのですが、主人公の背中に語りかける場面はグっと来ました。
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そして何よりもAsterシナリオラストの雪が降ってくる場面で、彼女が「雪が星に見える」と呟く一言が個人的には一番の名シーンですね。
天体観測の伏線とでも言うのでしょうか。3人で見る約束というのをこうも見事に表現するものなのかと素直に感動致しました。そしてエンドクレジットからのタイトル画面と、涙腺が止まらなかったですね。間違いなく名作足り得るお話でした。
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ウェイトレス姿可愛い

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いい笑顔です。クリスマス中止

・柚月沙耶 CV:まきいづみ ≪85点≫
双子の姉の方です。物語の半ばで交通事故により命を落としてしまう可哀想な子です。
沙希とは違った魅力の持ち主で、双子の描き分けが大変上手いなぁと思いました。

序盤こそ彼女ばかりに集点が当たっており、若干煩わしい印象を抱きましたが、まあそれもこういった展開になるのであれば当然と言えるでしょう。いやにしつこいなぁと思ってはおりましたので。

彼女の魅力はやはりAsterシナリオでの最期のシーンでしょう。自分の命が尽きそうにも関わらず、自分より沙希の幸せを優先し、それを託すところは彼女の良さが存分に伝わってきました。
沙耶好きの方には少々納得できない展開なのかもしれませんが、私は全く問題なかったですね。
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彼女の生存ルートや選択肢で分岐等の希望は往々にしてあるでしょうが、個人的には全く不要だと思います。
選択肢を設けなかったことにより、回避できない運命や奇跡など容易にには起きないという一つのコンセプトを提示しております。そこにもし選択肢で彼女の生存ルート等があった場合、大元から瓦解してしまい、今作の魅力が大きく損なわれてしまうでしょう。
まあ夢オチや妄想ということで彼女のイベントを増やすくらいであればアリかもしれませんね。
少々酷かもしれませんが、彼女はあそこのシーンで死ぬべくして死んだ存在だと思います。仮に彼女が最も好きなキャラであったとしても、意見は変わらないでしょう。

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これ伏線でしたね

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見えそうで見えない

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おっぱい

・山吹美幸 CV:遠野そよぎ ≪65点≫
クラスの委員長を務めている結構ロリっ気のあるおとなしい子です。
今回の事故の発端となった人物で、その罪に苛まれ、葛藤しながらも遺族全員に謝罪するお話です。

大変可愛らしい子ですね。そよぎさんの演技も大変マッチしており、内気な彼女の成長具合が大変上手く表現できていると思います。

確かに彼女が事故の発端なのかもしれませんが、悪いかと問われればそうではないと言えるでしょう。落としたロケット、通りかかった車、そこにいた沙耶達等、様々な偶然が重なって起こってしまった事故ですので、全員が被害者と呼べるのかもしれません。
まあ遺族は結構簡単に許すなぁという印象を抱きましたが、そこで酷く罵られたり長々と粘着されてもそれはそれで鬱展開しか残らないので、良かったと言えるのではないでしょうか。

本編はさほど面白い印象を受けなかったのですが、Afterシナリオで父親の真意に気づき、和解するシーンが結構良かったですね。若干ながら涙腺が緩みました。

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おっぱい

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バレンタイン中止

・小田巻雛 CV:成瀬未亜 ≪80点≫
活発で可愛らしい金髪ちゃんです。交通事故の後遺症で全盲になってしまったにも関わらず、自分よりも他人を優先できる大変健気な子です。

彼女はどんいった感じで物語に絡んで来るのかなと思っておりましたが、まさかこうも辛い運命を背負わされるとは思ってもみなかったですね。一度はくじけそうになったものの最終的に立ち直ったのも京次の存在があったからなのでしょう。

京次との出会いの場面が後々の展開を分かっているだけにより一層良さが伝わってきました。ここでも涙が止まらなかったです。別視点シナリオとしては一番好きなお話です。

端から見ればかなり鬱な展開にも関わらずギャグシーンが秀逸で、大変笑わせてもらいました。特に京次の考えた絵本を披露する場面が良かったですね。加えてそれもしっかりと伏線にするという中々の展開で満足ですね。

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乳頭

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レイプ目の強さ

・姫萩はるな CV:風華 ≪55点≫
銀髪のお姉ちゃんです。終始ぽわぽわとしており、かなり世間の一般常識からかけ離れたような言動をする子ですね。

彼女自体は事故には関わっていないのですが、彼女の先生、つまり睦月君の母親が事故車の運転手という設定ですね。
なので他シナリオのヒロインや主人公と比べ、感情移入度合いは低めでした。

彼女の先生の人物像などは一応描かれてはいるのですが、いかんせん描写が少なく、伝わりにくかったですね。事故後からのお話ではなく事故前からしっかりと描けば、もう少し良くなった可能性はあるのですが、それだと沙耶や沙希と覆ってしまう点が多い為どちらにせよ他ルートよりは一歩劣る展開となっていたでしょう。

彼女自体も銀髪という点は強いのですが、性格も大して好みではないので何とも中途半端なキャラだなぁと。睦月君とくっつく理由も分からなくはないのですが、他と比べて若干ながら強引ですし、納得できない部分が多いですね。

というかこのルートのヒロインは睦月君だと思います。

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はるなおねえちゃん!

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ちゅう

・藤宮かなで CV:木村あやか
・桜庭渚帆 CV:成瀬未亜
・松本唯 CV:金田まひる
・高杉若菜 CV:一色ヒカル
・小田巻小鳥 CV:岬友美   ※この5人のキャラクタはキャラクタ・声優の評価に含めません。

メインヒロインの感想が終わったところで、サブキャラクタの感想へ。

まずはかなでちゃん。
なぜ彼女が伸二郎とかいうのに惚れているのか、疑問点はありますが、サブの中では一番可愛らしい子ですね。ずっと伸二郎のことを想い続けている一途な子です。最終的にはくっつくのでしょうね。
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彼女も攻略したいのですが、そうなると伸二郎が主人公になってしまいますので、何とも言えないですね。いや別に伸二郎は嫌いではないのですが、主人公の器ではないかなと。

次は渚帆ちゃん。ロリキタ―――(゚∀゚)―――― !!
前作のヒロインである渚緒さんの子供だったりします。最強に近いロリです。
まだ幼く、舌足らずですがそれが一層可愛らしさを引き立てておりますね。攻略はまだですか
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次は唯。正人と美幸をくっつける為に尽力しちゃう子です。あとネトゲ廃の疑いがあります。
ぶっちゃけあんま好きじゃないですね、とりあえずうるさいので。
千春とのコンビは中々に悪くはないかなと思います。ん。

次は若菜。性格や立ち位置は大変好みではあるのですが、残念ながら眼鏡です。
眼鏡がなければかなでちゃん以上に好きなキャラになっていた可能性があるだけに、残念で仕方が無いです。
眼鏡解除パッチをお願いします。

最後は小鳥さん。正人と雛の母親ですね。おっとりしてて可愛らしいママンです。
雛に対してえっち禁止令を出しちゃうくらいに親バカ入ってる人です。
しかし常に子供達のことを最優先に考え、愛情を注いでいる素晴らしい母親ですね。

③CG・演出 ≪90点≫
目を見張るような演出はありませんが、個人的にBGMが印象に残るものが多く、素晴らしかったですね。
特に軌跡 -op music box-が印象深く、サビの部分に入る度に泣きそうになってしまいます。

後はそうですね、OPの入りもそうですが、AsterシナリオのEDからのあのタイトル画面はここまでプレイして本当に良かったと思いました。
ここだけにエンドクレジットが流れるという演出も結末は一つだけという作品の良さを表していますね。

④システム ≪65点≫
一緒についていた前作ノベル版と全く同じUIで、特に不便は感じませんでした。ノベル版では目立ったテキス
ト周辺のバグもパッチを当てたおかげでほとんど無く、快適にプレイできました。

まあバックログはあの形式じゃなくて通常の形式の方が好みではありますが、誤差範囲でしょう。
キャラの立ち絵が切り替わる瞬間に一瞬止まったような現象が幾度か起こったのですが、プレイに支障はありませんでした。多分ただの処理落ちだと思います。

強いて挙げるとすれば設定画面でマスタ音量の設定項目がありませんので、個別音量の調整が若干手間だった、くらいでしょうかね。

※ちなみにノベル版の過去作についてはバグやモチベの関係もあり、プレイを途中で断念しております。今後プレイの予定もございませんので、あしからず。

⑤えっちシーン ≪65点≫
シーン回想枠数
沙希  1枠
沙耶  1枠
美幸  1枠
雛   1枠
はるな 2枠

以上となります。シナリオメインの作品と考えると、まあ最低限の枠数は確保しているといったところでしょうか。絵柄も大変可愛らしく、尺に関してもかなり長めだと思いますので、実用性に関しては十分ある方だと思います。

本編ではあえてえっちシーンを描かず(沙耶シナリオ除く)、Afterシナリオで描くという話の流れを断ち切らないような配慮が伺えますが、今度はAfterシナリオで断ち切っちゃってます。

まあシナリオ主体の作品だとイイハナシダナーからの貫通式は切っても切れない関係だとは思うのですが、やはりどうしても気分が削がれてしまいますね。特に沙希Afterでそれが顕著で、思わずもったいないなぁと思ってしまいました。だからといってえっちシーンが無いと無いでそれはそれでもったいないのですが。

ちなみに京次の精飲シーンは必見ですよ。



■まとめ
構成に不満は残るものの、名作と呼んで申し分ないシナリオ、印象深く作風に合ったBGM等、泣きゲーとしてはかなり高水準な作品ですね。沙希関連シナリオに限定するのであれば、このブログを立ち上げて以降で最も良かったシナリオですかね。
ゆかりゲーとしても大変素晴らしく、満足いくゆかり教育を受講できました。

泣きゲーが好みの方やゆかり教育を受けたい方、キャラクタや設定に惹かれた方には是非プレイしていただきたい作品となります。

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